2025/11/21 14:20

オランダの建築家マルト・スタムは、1926年に近代建築との完璧な調和を目指し、装飾を排したシンプルなデザインの椅子 後のカンティレバーチェアの原点となる「ガスパイプチェア」を生み出しました。
その名の通り、ガスパイプと接手だけで作られた試作椅子は、残念ながら実用に十分な強度を備えてはいませんでしたが、まったく新しい発想を提示した革新的な作品でした。

その後、スタムはTHONETと協業し、1927年のドイツ工作連盟(ヴァイセンホフ・ジードルンク)展で、世界初のカンティレバーチェア「S33」を発表します。後脚をなくし、スチールパイプだけで成形されたこの椅子は、木脚家具が主流だった時代に衝撃を与え、家具デザインの歴史に革命を起こしました。

スチールを曲げて構造を生み出すことで生まれる独特の弾性は、座るとまるで“空気の上に浮かんでいる”かのような軽やかなスイングを生み出します。
S33は、素材・構造・美しさが融合した、まさにモダンデザインの象徴といえる作品となったのです。
カンティレバーチェアの草分けであるS33、S34は開発当初から現在にいたるまでTHONET社で製造されています。
現在S33、S34はスペシャルオファーで仕様のアップグレードキャンペーンや6脚購入で1脚分が無料になるキャンペーンを行っております。
仕様などに合わせて個別相談となりますので、こちらよりお問い合わせください。
